第3話 これで行くんだ!高橋さんの畑をはじめて訪問した時のこと。今でも、その光景をよく覚えています。 2005年の春のことでした。 その日は、日差しもおだやかでぽかぽか暖かく 色とりどりの花が咲き乱れ その中で野菜もすくすくと育っていました。 それはまるで、お花畑というか きっと天国ってこんな所なんだろうなって。 全ての野菜や・草や・虫や・生き物たちが集い そこで自らの生を謳歌し 息づき 花開かせ、それがまた誰かの糧となり いいもの・悪いものなどという分け隔てなく 自らの命を全うすることでハーモニーが生まれ 農夫すらもその一員として溶け込んでる世界。 そこにいるだけで、涙が出そうになりました。 「自然農って理想じゃないんだ!」って。 これまで、疑心暗鬼で道を歩いていた所に 一筋の光が射したように感じました。 初めての収穫らしい収穫があったのは その秋の事です。 しっかり巻いた白菜が収穫出来たのでした!! 畑のみんなが 「お前の畑が一番出来がいいな あはは!」 と声かけてくれたのがとても嬉しかったです。 そして、その人は他の畑のみんなに 「こいつの所はな 自然農で育ててるんだ 草を抜かないんだよ」と、僕の畑のことを 自慢げに紹介してくれていたのです。 ああ、ようやく認められたんだ 僕は自然農で行くんだ!と思えた瞬間でした。 (第4話へ続く) 第1話 → 自然農との出会い 第2話 → やってはみたものの・・・ 第3話 → これでいくんだ! 第4話 → 居心地のいいカフェのように 第5話 → 寄り添うというあり方 第6話 → 耳を澄ませ・対話する 第7話 → 生命は 公式HP Body curiosity ジャンル別一覧
人気のクチコミテーマ
|